平成27年6月定例会 一般質問

日程第2 一般質問観光行政について

o 議長(下村 栄君)次に、日程第2、一般質問を行います。

 まず、質問第1号、観光行政について、佐藤論征議員の質問を許します。佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)皆さん、おはようございます。2度目のトップバッターを務めさせていただきます。

 昨日は上田市消防団ポンプ操法大会並びにラッパ吹奏大会が行われまして、ついつい私も声が大きくなってしまったわけでございますけれども、昨日、選手の皆さんのこれまでの練習の成果を見まして、改めまして日本一の消防団であることを再認識したところでございます。市民の皆さんの安全安心のために日ごろ厳しい訓練を積んでいらっしゃる団員の皆様に改めて敬意を表するとともに、上小大会へこまを進められた皆さんのご健闘をお祈りするところであります。

 消防団の活動を目にして興奮冷めやらぬ朝でございますけれども、消防団の処遇改善について質問を進めてまいりたいところではありますけれども、同一会派の消防団の大先輩でもある安藤議員に消防団に関しては質問を託しまして、今回、私からは上田市の観光行政について、通告順に質問させていただきます。

 私の所属会派新生会は、政務活動費を活用いたしまして、現在放映中の大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台である山口県萩市の放送中の状況を先月視察してまいりました。萩市においては本年3月の統計で、主要観光施設の入り込みは、伸び率の少ない施設においても前年同期と比較し176%の入り込み、多い施設については505%もの入り込みの状況でございました。

 「花燃ゆ」の放送決定は放送前々年の12月に決定し、放送まで、上田市と比べ大幅に短い1年余りしか時間がない中、早期に大河ドラマ館の目標集客数を40万人に設定し、観光客の受け入れの準備を進めていたところでした。上田市においては既に観光客の受け入れ態勢の整備が始まっておりますが、同時に各施設の入り込み数の予想と集客目標を立て、態勢整備、受け入れの取り組みに当たることが重要と感じました。

 そこで、大河ドラマ「真田丸」放送が行われる平成28年の各施設の入り込み数と大河ドラマ館の集客目標をどのぐらいに設定するのか、お聞きいたします。

 また、萩市では、大河ドラマ放送前にNHKからの情報が少ない状況下で、たとえどのような細かい情報でも観光エージェントへ迅速に都度情報提供したことにより、観光客誘客に観光エージェントが大きな力を発揮したとのことでありました。特に大河ドラマ館のパンフレットについては、料金設定も行った上で、放送前6月、上田市におきましては今月でありますけれども、既に作成したとのことでございました。萩市さんの担当者がおっしゃられるには、これでも遅いぐらいとのことであり、上田市においても大河ドラマ館料金設定、観光エージェントへの迅速な対応など急務であります。

 大河ドラマ「真田丸」放送までに7カ月を切った中、観光エージェントへの情報提供も含め、大河ドラマ館の集客戦略をどのように考えているか、見解をお聞きいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)おはようございます。大河ドラマの放送に伴います集客目標、エージェントへの情報提供ということでございます。

 大河ドラマの放送は、過去の例からも、ドラマの舞台となりました地域に大きな経済効果をもたらしておりまして、観光面だけではなく、地域経済の幅広い分野に非常に大きなプラス効果が期待できるところでございます。この大きなチャンスを生かしまして、上田市へ訪れた観光客に上田地域に対してよい印象を持っていただける魅力ある都市(まち)にすることが必要でございまして、団体観光でおいでいただきました方々が、再度個人として来たくなるような環境づくりが大切であると思っております。

 そのため、市や大河ドラマ「真田丸」の上田市推進協議会を中心に、ドラマ放送までの間、上田城跡周辺、中心市街地、また真田地域を中心に、駐車場、観光トイレ、観光案内板の施設整備とハード事業や誘客宣伝などのソフト事業の両面から、おもてなしの態勢整備を進めているところでございます。

 まず、観光客の入り込み目標でございますけれども、個々の施設ごとには設定しにくい面もございますが、過去3年間に大河ドラマの舞台となりました自治体の観光客数の増加等を勘案しますと、市全体といたしまして約20%の増加が見込めるものと思っております。

 また、推進協議会の運営となります大河ドラマ館でございますが、平成21年に「天地人」の舞台となりました姉妹都市でもございます上越市の大河ドラマ館の入場者が約41万人、上田市とドラマの状況が似ています平成25年の「八重の桜」の会津若松市のドラマ館が約61万人であることを勘案しますと、上田での入館者につきましては50万人を目標としております。この大河ドラマ館を訪れた観光客の皆さんは上田城跡公園の観光客に加算されることになりますので、上田城跡公園の観光客の目標は200万人を超えるものと考えています。

 今後とも大河ドラマ「真田丸」は信州上田が舞台であることを市内外に積極的にPRいたしまして、より多くのお客様に上田を訪れていただけますよう、市及び推進協議会を中心に情報発信、誘客宣伝に取り組んでまいります。

 続きまして、観光エージェントへの情報提供、ドラマ館への集客宣伝でございますけれども、大河ドラマ館の建設及び企画展示工事につきましては、NHKが放送しますドラマの素材の二次利用権を保有しています株式会社NHKエンタープライズに発注いたしまして、来年1月オープンに向けまして順次整備を進めているところでございます。

 また、ドラマ館の管理運営業務につきましては、これまで大河ドラマ館の管理運営業務を受託した実績のある業者を中心に業者選定の準備を進めております。こうした中、大河ドラマ館への集客戦略の取り組みでございますが、管理運営業務の一つでありますチケット販売業務の中で、旅行会社と共同によりまして団体客に対しましては全国の旅行エージェントを対象に、また個人客に対しましては各プレイガイドを対象にチケットの販売戦略を立てて販売してまいる予定でございます。

 大河ドラマ館は、ドラマの撮影で使用しました舞台やセット、出演者が着用しました衣装や出演者のコメントなどを展示し、大河ドラマの世界を体験していただく施設でございます。一人でも多くの方に大河ドラマ館を訪れていただくように管理運営業務をお願いする業者と綿密なチケット販売戦略を立てまして、全国に向けまして大河ドラマ館を広くPRしてまいりたいと考えています。

 また、旅行エージェントへの情報提供につきましては、既に仮称でございますが、信州上田真田丸大河ドラマ館といたしまして情報提供してございます。これまでもエージェントの企画担当者の現地研修が行れるとともに、来年1月からの旅行商品としての開発が進められていると聞いております。

 以上でございます。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)それぞれご答弁をいただきまして、大河ドラマ館の目標につきましては50万人とのお答えでございました。目標の設定については非常に難しいと思われますが、ただ目標値を高く見るか、低く見るか、いろいろな考え方はあろうかと思いますが、目標達成へのプロセスが重要ではないかなと考えるところでございます。

 次に、萩市におきまして放送中の現在観光客増加に伴う問題点として、観光ガイドの不足、主要観光地での人と車の増加による安全面の問題、この2点が大きな問題となっているとのことでした。これは、上田市においても必ず同じ問題は発生することが容易に予想されます。そこで、上田市におけるボランティアガイドの現状と今後の活用についての見解と、今後多くの観光客の方が上田市を訪れることが見込まれる中、特に車と人が混在する中心市街地の交通対策、安全確保についてお伺いいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)ボランティアガイドの現状でございますが、上田市では平成14年に発足いたしました上田観光ボランティアガイドの会の皆様が42名の会員で活動しております。事前予約制でございますが、上田市にお越しいただきました観光客の皆様に、上田城を初め市内のさまざまな歴史的資産から風光明媚な自然まで、モデルコースを定めまして、幅広くボランティアでカイドをしていただいております。上田の観光の顔として欠かせない存在でございます。

 また、その他、真田地域で主に活動しています真田三代語り部の会やシルバー人材センターによります観光ガイド班、また真田コンシェルジュ、またゲートウェイ信州上田城下町、塩田平ボランティアガイドの会など、それぞれ観光ガイドとして活動をしていただいている状況でございます。

 NHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始や大河ドラマ館などのオープンに伴いまして、上田に訪れる観光客が大幅に増加いたします。それぞれの団体におきましても新規会員の養成に力を入れて取り組んでいただいております。

 上田観光ボランティアガイドの会では、昨年度、5年ぶりに新規会員の募集を行ったところ、新たに9名の方が入会されました。また、真田氏に関します知識をさらに深めていただく講座を開設し、会員のレベルアップにも励んでいただいているところでございます。また、他の団体につきましても会員の確保や養成を行っていただいております。今後は、各団体同士のさらなる連携、相互研さんにも力を入れてまいりますが、あわせまして、上田城跡公園内におきまして、事前に予約のない場合でも観光ガイドのサービスが受けられますフリー観光ガイドの導入につきまして、NHK大河ドラマ放送期間中の実施に向けまして、現在検討を進めているところでございます。

 続きまして、中心市街地の交通安全対策ということでございます。多くの観光客が上田市を訪れることが見込まれる中で、中心市街地の渋滞対策と観光客の皆様初め市民の皆様の安全を確保するための交通安全確保対策は非常に重要な課題であると思っております。毎年実施しています上田城千本桜まつりや上田真田まつり、また上田城けやき並木紅葉まつりなどでは、関係機関と十分協議した上で、必要な箇所に必要な警備員、必要な人員を配置いたしまして安全確保に努めているところでございます。特に上田城跡公園駐車場付近では、観光客が集中しますとともに、今後、道路を挟んだ旧やぐら下庁舎跡に観光バス専用駐車場として確保する予定でおります。信号のない横断歩道を多くの歩行者が道路を渡ることになりますので、これまでの観光イベントでの警備対策やノウハウの経験を十分生かしながら安全確保に努めてまいりたいと考えています。

 また、先般、交通事業者の皆さんとも懇談をいたしましたが、市街地の渋滞発生を避けるためにも、できる限り公共交通機関のご利用を図るとともに、観光バスや自動車の適切な誘導が重要となってまいります。そのため、庁内では、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に当たりまして庁内プロジェクトのホスピタリティ部会を組織いたしまして、交通政策課を中心に交通誘導計画を立案いたしまして、市民生活への影響を最小限に抑え、中心市街地に訪れる皆様にご不便をかけない対策を始めているところでございます。

 以上でございます。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)萩市においては、これらの問題について、現在何らかの対策を立てようと努力をされているとのことでございましたけれども、なかなか抜本的な対策がとれていないようであります。先ほどご答弁にもございましたけれども、これまでの経験を生かしてということで、まずは起こるという前提でやはり取り組まれることが必要かなと思うところでございます。

 次の質問に移ります。NHK大河ドラマ放送による観光客増は、これまでの放送の舞台となった地域においては間違いなく起こっていた現象であり、その反面、放送終了後は一転、急激な観光客の減少が起こっているのも紛れもない事実でございます。当上田市においても例外ではないことは明確であり、大幅にふえた後、減少に転ずることが予測される観光客数について、どれだけ減少幅を抑えるかが非常に重要となってまいります。

 そこで、その対策として大変重要となってまいりますのが、外国人観光客誘致、いわゆるインバウンドの取り組みであり、大河ドラマ放送前の今から取り組みの強化をすることが重要と考えます。昨年平成26年に日本を訪れた外国人旅行者は、推計約1,341万人と過去最多を記録し、長野県においても平成25年の県内に宿泊した外国人観光客数は前年比44.8%増、平成11年の調査開始以来、過去最高の361,000人であった上、昨年平成26年につきましても過去最高記録を更新する見込みとなっております。

 また、他の市町村を見てみましても、平成25年度の数字で、長野県内で最も外国人観光客宿泊数の多い白馬村においては6万556人、前年度比35.1%増、長野市においては5万1,836人、31.5%増、松本市においては5万1,823人、73.8%増、大町市においては1万8,671人、157.4%もの増となっております。

 一方、上田市においては、外国人観光客の宿泊数は、平成25年、6,804人であり、平成19年の3,527人と比較すると急激にふえてはいるものの、前年の平成24年と比較すると5%の減となっており、平成22年度以降、ほぼ横ばいに転じている状況です。全国、長野県内の観光客が過去最高を更新する中、停滞と言わざるを得ない状況になってきております。

 そこで、この外国人宿泊客がふえない状況も含め、上田市のインバウンドについての市の見解、これまでの増加に向けた取り組みの状況と課題についてお伺いいたします。

 また、先日、市民の方の計らいでタイの旅行エージェントが来日し、上田市を中心に視察を行い、非常に好評であったとお聞きしております。特に菅平高原にいらっしゃった際に、タイの方には珍しい雪に非常に関心を持たれ、好評であったとお聞きしております。雪の珍しい国の方には、このように雪を売りとした誘致などが有効と考えますが、このように上田市として有効と思われる観光資源についてどのようなものが有効であり、観光の売りとして戦略を立てていくか、市の見解をお伺いいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)インバウンドについての見解でございます。少子高齢化や人口減少に伴いまして、国内の観光需要の低迷が懸念されているわけでございます。外国人観光客の誘致を推進することは、地域の観光収入の増加はもとより、雇用機会の創出や地域活性化につながることが期待できる施策でございます。

 国では、訪日外国人旅行者の増大を重要施策に位置づけまして、平成18年度には観光立国推進基本法を施行いたすとともに、平成20年には観光庁を発足させるなど、国を挙げてのインバウンド観光を進めてきております。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けましては、外国人旅行者2,000万人の目標を掲げ、今後もさらにインバウンド施策の強化がされていくものと思っています。

 統計的な数値といたしましては、先ほど議員さんの質問にもございましたように、国におきます訪日外国人につきましては、平成26年は1,341万人でございまして、前年と比べますと29.4%の増となっております。また、訪日外国人の1人当たりの旅行支出につきましても約151,000円でございまして、前年と比べますと10%強の増加となっています。訪日外国人全体としての旅費消費額にいたしましても2兆278億円に上っておりまして、インバウンドの施策を推進することは、地域の経済効果の面からも非常に有効であるものと考えております。

 先ほどございました長野県内の状況でございますが、25年度での外国人宿泊者数につきましては36万人余でございまして、大幅な増加でございます。国別といたしましては、台湾の観光客が最も多く、次いでオーストラリア、香港の順でございます。

 上田市の現状でございますが、ご質問ございましたように平成25年の外国人宿泊数は6,804人でございます。前年の6,838人とほぼ横ばいということでございますが、県下の中で決して多いほうではないことは認識しております。現在、人口減少社会を迎える中で、今後の観光振興にはやはりインバウンドの推進は欠かせないものと思っております。国内外から多くの観光客を呼び込みまして、魅力ある観光地をつくり上げていくことが必要ではございます。

 これまでのインバウンドに対する取り組みといたしましては、観光コンベンション協会の事業となりますインバウンドの専門家と協会員が構成メンバーとなりましたインバウンドミーティングを設置してございます。外国人観光客の誘客促進を図るための誘客のターゲットとする国、あるいは商談会に向けたモデルコースの作成、専門家をお招きしました研修会の実施などをしてまいりました。また、このようなミーティングの研修を受けまして、外国人旅行者に対する免税店となる商店も出てきております。

 また、一昨年度には台湾で開催されました旅行博への上田市としても参加するとともに、タイの観光エージェントへの働きかけも行ってまいりました。また、このような取り組みにあわせまして、海外旅行エージェント向けの商談会への積極的な参加、また海外旅行エージェントへの招聘事業も実施いたしまして、先ほどございましたようにことし3月にはタイの旅行エージェントをお招きし、上田の魅力も紹介したところでございます。

 現時点の取り組みの中での課題といたしましては、やはり海外での上田の知名度をいかに上げるかが課題でございます。旅行を企画する段階で上田への関心を持っていただくことができるかでございます。NHK大河ドラマは海外でも放送されますことから、このチャンスを生かしまして、外国人観光客の方が旅行先を決めるための情報手段の一つでありますホームページの整備、あるいは宿泊事業者等が外国人観光客受け入れのに必要な知識、スキルアップを図ってまいりたいと考えております。

 先ほども触れましたけれども、ことし3月にタイのエージェントの会社の方3名を上田にお招きいたしました。市内の観光スポットをご案内いたしまして、非常に喜んでいただいたとともに、上田の観光資源に対する関心も持っていただきました。特に菅平高原での雪原の風景には感嘆をいただき、根子岳山頂までを雪上車で体験できるスノーキャットの試乗は大変興味を持っていただきました。また、タイは仏教の信心深い国でございまして、塩田平に散在いたします寺院に対しましても強い関心を示しておりました。

 このようなタイの旅行エージェントの方との交流を考えてみますと、有効な観光資源としてピックアップできるものとしては、ターゲットになる国によってさまざまでございまして、例えば先般のタイでございましたら、母国に雪がないということから、冬期の期間に合わせました観光コースの設定等が有効であると考えております。また、国によりまして言語や文化、風習などもさまざまでございます。どういったものに興味を持っていただけるのか、今後研究をしながら、引き続き外国の旅行エージェントへの働きかけを進めてまいりたいと考えております。

 なお、先般、台湾の観光協会の東京事務所の方と意見交換する機会を持てました。外国人が興味を持つ観光資源につきましては国によって大きく異なりまして、特に台湾につきましてはスケールが大きく、ほかに例のないもの、あるいはテレビやメディアで紹介されたもの、有名人が行っている場所等を前面にPRすることが効果的であるとのアドバイスもいただきました。

 今後とも外国人が日本観光に何を求めているのかもしっかり見きわめながら、上田の魅力を提案できるようなパンフレットあるいはホームページの作成にも当たってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)それぞれご答弁いただきましたが、これらを踏まえまして、次に今後の具体的な取り組みについて6点お伺いいたします。

 1、これまでインバウンドの取り組みの必要性を市は感じながらもなかなか形にならず、市民の皆様にもわかりにくい状況でありました。そこで、まず取り組みの第一歩として、目標数値を具体化し、目標達成に向け具体化することが大変重要と考え、目標値の設定を提案いたしますが、市の見解はどうか。

 2、これまで一般質問の中で多くの方がインバウンドの質問した際、ターゲットを絞った誘客戦略をインバウンドミーティングで検討していくとのご答弁に終始しておりましたが、具体的にターゲット国を示す必要があると考えますが、具体的なターゲット国を決定できたのか。

 3、これまで一般質問の中で多くの方がインバウンドの質問した際、インバウンドミーティングにおいて検討するとのご答弁が繰り返されておりますが、具体的な取り組みも含め、今後の戦略、方向性はどうか。

 4、インバウンドミーティングは公開とはされておりますが、ほかの会議と違いまして、議事録などインターネットで公開されていないなど、どのような検討が行われているかわかりにくいが、どのような検討がなされているか、わかるような環境整備を行う考えはあるか。

 5、観光関係の組織が多くあり、市民の皆さんは何をどこが主体で進めていくのかわかりにくい状況であります。インバウンドについてはどこが主体で進めていくのか。

 6、以前、山田議員からも質問がありましたけれども、インバウンド担当職員の配置について質問があった際、検討とのご答弁であったが、設置に加えまして、より専門的な知識を要する専門家の雇用や外部機関との連携などで体制強化をする必要があると考えるが、見解はどうか、それぞれお聞きいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)インバウンド観光の取り組みにつきまして、何点かご質問をいただきました。順次ご答弁申し上げたいと思います。

 まず、指標となります目標の設置でございます。現在策定しております第二次上田市総合計画の中で、外国人観光客の宿泊数の目標といたしまして、5年後の平成32年には1万人を目標としてございます。現在6,800人ということでございますけれども、約50%増を目標として、この目標を達成すべく取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 続きまして、具体的なターゲットの国ということでございます。ご質問にございましたように、インバウンドミーティングにつきましては、上田観光コンベンション協会の会員によります研究会議でございます。専門家の方にもご参画いただきながら、構成メンバーで意見交換を進めてまいります。また、誘客対策を協議している会議でございますが、このミーティングで確認されていますターゲットにつきましては、インバウンドの成熟国の中から台湾を、また新興国の中からタイを、この2カ国を選定してございます。いずれもこの国につきましては、ここ数年急激な増加となっておりまして、台湾につきましてはリピーターも多く、またタイにつきましては、これから初めて訪れる客も多いというような状況でございます。

 また、本年度のインバウンド事業の取り組みの中でございますけれども、今年度、別所温泉が長野県によりますインバウンド受け入れ地域の拡大事業に選定をされました。これは厚生労働省の地域人づくり助成事業を活用したものでございますが、地域産業を担う人材の力を引き出しまして、その処遇を改善するとともに地域経済の活性化を図ることを目標にした事業でございます。県内では別所温泉のほか伊那と飯山が選定をされているところでございます。具体的には、受託事業者によります現地調査、情報ツールとしてのPRパンフレットの作成、外国人サポーターによりますフェイスブックの作成、あるいはセミナーの開催等でございます。

 また、今年度、上田観光コンベンション事業の単独事業といたしまして、従来から実施しております海外での旅行商談会の参加ばかりでなく、台湾で開催されます商談会へも積極的に参加をする予定でございます。インバウンドミーティングを今後とも継続し、より具体的な展開を進めてまいりたいと考えております。

 次に、インバウンドミーティングの公開ということでございます。この会議は、先ほど申し上げましたとおりコンベンション協会の構成メンバーといたしました検討会議でございます。検討内容についても情報発信等必要と考えておりますので、協会とも相談してまいりたい、そんなふうに考えております。

 また、続きましてインバウンドの事業主体ということでございますが、特に現在の段階ではどこどこの組織に一本化する必要はないものと思っております。他の地域でも観光事業者の皆さん、特に宿泊業の皆さんがみずから積極的に海外に営業展開をいたしまして、現地のエージェントと顔なじみとなる中で誘客を図ってきております。これまで上田市内でも幾つかの旅館が既に独自の海外営業に取り組んでございまして、やはりこの点が大切なのかなと思っております。しかしながら、市全体の受け入れ態勢の整備、あるいは政策的な方向性につきましては、コンベンション協会が中心となるものと考えておりまして、市や県を初めといたしました市内の観光関連の事業者あるいは県の観光協会の皆様と連携を図りながら取り組んでまいりたいと思っております。

 専門家の雇用や外部機関の連携体制の強化というお話でございました。さきに説明させていただきましたインバウンド受け入れ地域拡大事業といたしまして、NPO法人と連携いたしました事業を進めてまいります。この中で県の国際観光推進室等々との連携も深めてまいりますので、関連する市町村との連携も深め、今後専門家的な知識の助言をいただきながら、積極的に県や市、その他の関係と連携したインバウンド事業を進めてまいりたいと、そんなふうに考えているところでございます。

 以上です。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)それぞれ具体的にご答弁をいただきました。

 専門家の雇用についてでございますけれども、先日、私の所属会派新生会の研修会におきまして、サントミューゼの津村館長と市立美術館の滝澤館長をお招きし、お話をお聞きしたり、意見交換をさせていただく機会がございました。お二人とも、ご存じのとおり長年にわたりそれぞれの分野で培われたノウハウをお持ちで、非常にこれからの両施設運営に多大なる力を発揮していただけると確信いたしました。これから重要となるインバウンドにつきましても、専門家などの起用は必要ではないかなと感じたところでございます。

 次に、外国人向けの情報発信について質問してまいります。先月視察いたしました萩市や、そのほか多くの観光地においてはさまざまな言語の観光ガイドブックなどが多くの場所に設置されております。残念ながら上田市の中心市街地や主要観光地においては、なかなか外国人向けの観光ガイドブックを目にする機会が少ない状況です。

 そこで、現在の上田市内の外国人ガイドブックの発行元、内容、設置場所、外国人への周知方法などの状況、ホームページなどの外国人向けの発信サイトの現在の状況と今後の取り組みについての見解をお聞きいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)外国人向けのパンフレット、ホームページ等々の状況ということでございます。まず、現在、外国人向けの観光パンフレットといたしましては、上田地域広域連合で作成をいたしました4カ国語によります「ようこそ!長野上田地域へ」がございます。これにつきましては外国旅行のエージェントに向けての商談会への活用、あるいは観光客誘客のためのPRとして活用させていただいております。

 また、訪日外国人向けのフリーマガジンでもございます「グッドラック長野」が発行されておりまして、これは3カ国語でございますが、この中に上田市のページを確保していますほか、その部分につきまして独自に抜き出して印刷したパンフレットを活用させていただいてございます。また、このほかにも、菅平高原と真田氏の郷、英語版、中国語版のパンフレットでございますけれども、そのほか民間団体が作成したパンフレットもございまして、活用させていただいているところでございます。

 また、ホームページにつきましては、市のホームページ及び上田観光コンベンション協会のホームページとも、現在は日本語版のみということでございます。本年度、観光協会におきまして多言語版のパンフレットと多言語版のホームページを製作する予定でございますので、よろしくお願いいたします。

 また、先ほど申し上げましたように、インバウンド受け入れ地域の拡大事業におきまして対象地域となっております別所温泉地域のパンフレットを作成する予定でございます。この事業とあわせまして、市全体のパンフレットあるいは観光ホームページにつきましても、先ほど申し上げましたインバウンドミーティングのメンバーの中で協議しながら、年内の公開を目途に製作を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。

 以上でございます。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)次に、先ほどもご答弁の中にもございましたが、多言語観光ホームページ、パンフレットの作成につきまして、既に予算化され予定されておりますが、具体的な内容と決定方法、作成方法、公開時期についてはどうか、お聞きいたします。

 また、各地で外国人観光客誘致に非常に有効な手段として導入が進んでいるフェイスブックやツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス、いわゆるSNSの活用の考えはあるか、お聞きいたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)多言語版のパンフレット等の具体的な内容ということでございます。先ほどもちょっと申し上げてしまいましたが、インバウンド受け入れ地域拡大事業におきまして、別所温泉地域に絞った多言語版のパンフレットをつくる予定で、これを進めているところでございます。この事業とあわせまして、年内の公開を目途に多言語版のホームページあるいはパンフレットを作成してまいりたいと思っています。具体的な内容につきましては、今後インバウンドミーティングの皆様と協議しながら進めてまいります。

 続きまして、SNSの活用についての質問でございます。多様な情報の中から興味あるものを検索いたしまして閲覧できるホームページとは異なりまして、共通の趣味や興味を持つ人が登録し、関心の高い情報を共有する、いわゆる観光情報を提供する手段としてSNSは非常に効果的なものと考えております。SNSにつきましては、興味ある方に確実に情報が届くというメリットもございますが、多くの方々の関心をつなぎ続けるためには、魅力的な情報をコンスタントに更新し続けるという必要もございます。県の観光協会のフェイスブック「We Like!信州」では、県内全域の観光情報を随時発信しておりますけれども、常に最新の情報を更新していくための運用体制、また発信するための情報をタイムリーに選定すること、また閲覧した方に対するコメント等迅速な対応の方法等につきまして、いわゆる一定程度の熟練性が必要となるものと思っております。SNSを活用いたしました情報発信することにつきましては、一定のITスキルの確保あるいは情報収集の体制という課題もございますけれども、観光情報を提供する有効的なツールとして考えているところでございます。

 以上でございます。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員。

          〔2番 佐藤 論征君登壇〕

o 2番(佐藤 論征君)時間の関係もございますので、通告の2問一括でお聞きいたしたいと思います。

 次に、武石地域の農業生産法人、信州せいしゅん村では、昨年、台湾などから1,900人もの修学旅行生を独自で誘致し、受け入れに成功しております。先ほどもターゲットとして挙げられましたタイ、台湾などからの観光客については、非常に雪のシーズンが好評で、菅平高原などへのスキー修学旅行なども非常に有効な誘客手段と思われます。市としても修学旅行生誘客をインバウンドの取り組みとして有効な手段として積極的な誘客の働きかけが必要と考えますが、インバウンドの取り組みの一環として修学旅行誘客の働きかけについての市の見解をお聞きします。

 次に、外国人向け観光ガイドブックについて質問いたします。現在、上田市内においてはボランティア英語ガイドグループ上田EGGの皆さんが観光ガイドとして活躍されております。そのほか外国語観光ガイドについてはお聞きする機会がなかなかございませんが、現在の上田市の外国人向け観光ガイドの体制状況についてお伺いします。

 また、本年9月に開催されるラグビーワールドカップ、イングランド大会の親善大使として本年8月に菅平高原をイギリスの名門校であるセントポールズ校ラグビー部員の訪問が予定されておりますが、その際、市内の外国語を専攻する高校生との交流などを兼ねて一部通訳などをお願いするなど、市内の学校と連携する動きが強まってきております。

 そこで、外国人観光客向け観光ガイドの育成についての見解と市内の留学生、日本語学校の生徒の協力、市内大学、学校との連携を提案いたしますが、市の見解をお聞きし、私の最後の質問といたします。

o 議長(下村 栄君)関商工観光部長。

          〔商工観光部長 関 恵滋君登壇〕

o 商工観光部長(関 恵滋君)外国からの学習旅行の受け入れについてのご質問をいただいてございます。長野県に訪れます学習旅行全体といたしましては、約105校、2,100人余でございまして、このうちスキーの学習旅行につきましては、17校、324名というような実績でございます。また、多くの学校が訪れておりますのはやっぱり台湾からが多く、56校となっております。いずれも高校生が中心でございます。

 訪日学習旅行の目的といたしましては、日本の児童生徒との交流、これが主なものであると認識しています。また、受け入れ側といたしましても、日本の学校を訪問してもらい、同世代の仲間と交流することによりまして相互理解と交流を深め、広い国際的視野と国際協調の精神を養うこと。また、観光関連事業者を初め各分野の経済効果はもとより、将来のリピーター育成にもつながるものと思っております。

 武石地域の信州せいしゅん村につきましては、独自に台湾、特に高雄市との交流ルートを確立してございます。多くの学習旅行を受け入れておりますが、また地元民家での民宿など、地域あるいは地元中学生との交流も行っているところでございます。

 訪日につきましては、相手国の希望による時期に受け入れるのは通例でございますが、登山やスキー等の体験プログラムを紹介することによりまして、学習旅行の受け入れの幅を広げていくことも必要であると考えています。今後とも、県学習旅行誘致推進協議会とも働きかけを行いまして、積極的なPRを進めてまいりたいと、そんなふうに考えております。

 続きまして、外国人向けの観光ガイドということでございますが、ご質問のとおり現在上田ではEGGが1団体あるだけでございます。EGGの活動内容といたしましては、上田市とその周辺の歴史的建造物の観光ガイド、あるいは国際会議等への協力、パンフレット、レストランのメニュー、あるいは観光案内板の英訳協力などでございます。しかしながら、現在台湾やタイからの誘客も進めている中で、上田市へ訪れます観光客の方、アジア圏が非常に多くなってきてございます。また、先ほど申し上げましたようにターゲットとして定めている国の言語やガイド等の充実につきましては、今後の課題であると考えておりまして、ご質問にございました外国語のガイドの育成についても今後とも考えてまいりたいと、そんなふうに思っています。

 また、市内には高校、短大、大学、各種専門学校と多くの学校が存在しています。これらの学校の生徒の中には外国語に堪能な日本の生徒や、あるいは海外から留学してきている生徒も数多くいると思います。学生が観光ガイドを務めることによりまして、生きた言語に接する機会ともなります。また、外国人留学生にとりましても、日本のことを学習する機会になるものと思われます。

 外国人向けの観光ガイドにつきましては、語学に堪能なことはもとより、上田市につきまして興味を持ち、上田城を初めとします観光スポットや歴史、自然、交通などにつきましての知識も必要でございます。育成にはかなり時間を要するものと考えておりますが、今後、インバウンドの事業を推進していく上でも外国人観光客向けのガイドの必要性、大きな課題となるところが想定されます。学生によるガイドを含めまして、外国人向けのガイドについて養成、これをどのようにしていくか、具体的に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

o 議長(下村 栄君)佐藤論征議員の質問が終了しました。

 

プロフィール佐藤のりゆき

昭和45年7月21日生まれ
平成元年/上田東高等学校卒業
平成3年/信越電子ビジネス専門学校システムエンジニア学科卒業
元・証券会社勤務
現在/会社役員
上田市議会環境建設委員
議会機能強化特別委員
NPO法人ほこほこコネクト副理事長
元上田市消防団ラッパ長
元長小学校PTA会長
元真田地域協議会委員
元真田地域公共交通利用促進協議会監事
元上田市スポーツ推進委員
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